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100年後の盛岡に溶け込む建物

今回紹介するのは小規模オフィス。

盛岡の中でも古くからの建物が並ぶ通りに、

古い建物にも馴染み、一方で最新の設備も取り入れた、

高性能・高品質な「100年後の盛岡に溶け込む建物」をテーマにした小規模オフィスが完成しました。

限られた建物規模の中、車椅子で勤務できる環境を目標に広い出入口や車椅子リフト付きの階段など、徹底して作り込んでいます。

特に階段は100%手作りの木製階段で、デザインのポイントとなると同時に、経年劣化も楽しめるようになっています。

また、勤務する人が息苦しくならないように木の温もりや動きのある内装を考慮して配置。

建物の一階は「盛岡の森」をイメージしたカラーリングで、二階部分は「岩手の空と海」がモチーフになっています。

人の行き来の多いピロティは床・壁のカラーリング・材質で多様性を表し、雨の日でも立ち話ができる中と外が交わる空間に。

それぞれのエリアに用途に合わせて意味を持たせるとともに、高性能・高品質にもとことん拘りました。

太陽光発電と蓄電池、V2Hを統括するトライブリッドシステムを採用して、エネルギーの自給自足や災害時には地域インフラの役割も果たします。

100年後の盛岡の風景にも馴染み、活躍する姿を願って設計しました。

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延床面積:324.95平米

構造・規模:木造在来軸組工法

UA値:0.28w/m・K 値:0.4cm/m2

設計: 三栄工業建築設計事務所

施工:三栄工業(株)